REPORT
KIKCHYのこっそりレポート!

KinKi Kids の KYO TO KYO

「今から京都行ってくるわ」8月はじめのLOVE LOVE の収録のあと,きびしいスケジュールにそれほど疲れた様子もなく,スタジオを飛び出したふたり.

「龍が出て戻るだけでもすごい」と言っていた彼らの舞台にでかけたのは,一般公開の初日の最初の回でした.

大人数が交錯する舞台裏もすごいけれど,舞台も本当にすごい.おそらくみんなが大きな会場でしか見ることのできない彼らのショウが,いちばん上のいちばんうしろでも,こんなに近くで楽しめる.恵まれた音響まで含めて,夢のようにゴージャスなステージがそこにありました.もちろん立ち上がってもりあがるわけなんだけど,少女たちがはじめて劇場というものを経験するのには充分すぎる,ちょっと大人びた空間です.

開演直前の楽屋で意外なほどにリラックスした表情で,
「俺けっこうやること多いんだよ」とか
「俺は段取り少ないからそこそこ楽やね」とかしゃべっていたのとは大違い.

荘厳なナレーション,京都を感じるゆったりとしたオープニング,やすらかな演出を蹴破るかのように幕が開くと,魔法のように飛び出してくるのは,紛れもない KinKi Kids !ついさっき楽屋で話したばかりの,ふたりのあたりまえの少年は,瞬間,本気のスターになっています.

目が違う.いっしょに番組をやるようになって1年.本番までたどり着いたとき,彼らの目が違うのを知っています.リハーサルで抜いてるわけじゃないのに,本番はあきらかに違う目をしています.だから収録のときにも,本当はリテイクをしたくない.一発勝負の本番こそが KinKi のいちばんの強い場所.それはテレビでいうと生放送か公開録画の番組ということで,舞台はまさしくそのどちらでもあります.

「最終日ぐらいには完成してると思うよ」そのとおり,きっと成長を続けるショウタイム.座長公演のような2部構成のステージは,わくわくしてでかけるときから,もうイヴェントがはじまっています.


きくち伸
フジテレビ第2制作部
「LOVE LOVE あいしてる」「HEY!HEY!HEY!」「TK MUSIC CLAMP」プロデューサー


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